AUDIOSLAVE "AUDIOSLAVE"

クリス・コーネル・イズ・バーァァァァアアック!!
文字でクリス・コーネルの声真似をやって見ました。
皆さん、ココは笑う所です。ウケてますか?
クリス・コーネルは、かつてSOUNDGARDENというオルタナバンドでヴォーカルを務めた男。
彼のヴォーカルスタイルには、"コブシ"という大きな特徴がありました。
「コブシ」というのは、冒頭の文字で声真似において下線部に該当する、
シャウトが後半でその声量を増すというもので、演歌にありがちな歌唱法です。
都はるみを例にとると、分かりやすいでしょうか。
あーなたぁああ、こいしいぃいい、きぃたのぉやぁどぉぉ。
都はるみ"北の宿"から
この下線部が、「コブシ」です。
ちなみに、文字で声真似第2段です。ウケてますか?かなり不安です。
この"コブシ"が曲の"うねり"を強靭に練り上げ、
SOUNDGARDENは初期オルタナバンドの代表格として活躍しました。
そんなコブシのシャウトを持つクリスコーネルが、
rage against the machineの楽器部隊と合流して結成されたのが、このAUDIOSLAVEです。
さて、このAUDIOSLAVEに関してはネット上で曲が早くから出回っており、
それを聞いたタクヤ⇔イチコンさんが、
『全員、そのままのスタイルでやっているがR.A.T.MともSOUNDGARDENとも違う』
という趣旨の感想を残しています。
この基本的な感想は、アルバムにおいても変わっていません。
正直、この展開は意外でした。
単純に考えると、R.A.T.M 3 V.S. SOUNDGARDEN 1
当然のようにR.A.T.Mが勝利し、跳ね回る重いリズムの上でコブシがうねりまくる、
かの水野晴男師匠の歴史的名作『シベリア超特急』並みの珍作が誕生する。
そういう愉快な結末を予想していたのです。
だが、結果はR.A.T.MでもSOUNDGARDENでもなく、AUDIOSLAVEになりました。
その原因は、「メンバー全員がミュージシャンとして優秀であった」事でしょう。
具体的に、各メンバーのAUDIOSLAVE内での在り方を考えていきたいと思います。
・クリス・コーネル
意外にも、というか暫く歌を聴いていなかったので忘れていたのですが、
クリス・コーネルは大変歌が上手いのです。
その歌の上手さゆえに、R.A.T.M時代には無かった「聞かせる曲」が
AUDIOSLAVEには存在します。これはクリス・コーネルがザックよりも
優れたヴォーカリストである、という事ではありません。
ヴォーカリストの一要素である『歌う』という面において
クリス・コーネルの方が上手い、という事です。
ザックの方が、ラップが上手いのは言うまでも無いでしょう。
・トム・モレロ
R.A.T.M時代には『お前が持ってるのはギターに良く似た別の楽器やな?』
と突っ込みたくなるムチャクチャな音を出していた変態ギタリスト・トム・モレロ。
彼が変態具合を微妙にセーブさせ、クリスコーネルのヴォーカルを立てています。
「やっぱり、シベ超はマズいな」という大人の判断ができる変態だったという事です。
・ベース&ドラムス。
リズム部隊は、R.A.T.M時代と比べて、さして変わっていません。
まぁ、髪型がおさげになってるぐらいです。
(注:後に、おさげから坊主になります。)
『変態トム・モレロと、メキシコの癇癪玉ザック・デ・ラ・ロッチャ』
を堅実に支えていたのが、
『微妙な変態トム・モレロと、最後のオルタナシンガー・クリス・コーネル』
を堅実に支えているだけ。
地味ではありますが、フロントマン2名が濃すぎる事、および
ベース&ドラムスの『堅実』が実にハイレベルである事、
この2点により、バンドのバランスをがっちりキープしました。
たとえば、AUDIOSLAVEのベーシストがフリーなら、
あるいはドラマーがデイヴ・グロールなら、
このアルバムは、やはり『シベリア超特急』になっていたと思います。
このアルバムは、へヴィであるにも関わらず「渋い」です。
ネット流出音源には無かったバラード風の曲が入っており、
この曲がクリス・コーネルのヴォーカルである故に引き立つのです。
ザックがヴォーカルであればghost of tom joad
止まりになっていたであろう曲を綺麗に仕上げています。
シベリア超特急ファンにもお勧めしたいです。
(公開時期:2002年11月)
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