THE BACK HORN "未来"

たまには邦楽のロックなんてどうですか、という話です。
紹介しているバンドの殆どが洋楽のロックバンドばかりであるからといって、
『日本語でロックなんてできねぇんだよ!ダセェんだよ!!』
と悪態を突く、説教強盗のように危なくて迷惑な人間が私であるか
というと全然そんな事は無く、日本のバンドにも結構好きなバンドはあり、
くるりやクラムボンが特に好き、という普通なロック好きであったりもするのです。
で、今回紹介するのはTHE BACK HORNの"未来"というシングルです。
(註:アルバムじゃないんですが、大目に見ました。適当ですみません)
THE BACK HORNは、eastern youthを若くしたような声のヴォーカルと、
妙にキモいコードでゴリゴリ押したりペキペキ引いたりする楽器陣とで構成され、
恐らくエモコアに分類される音楽をやっているバンドです。
印象深い歌詞が特徴のバンドです。
言葉のもつ意味ではなく、言葉の持つイメージを組み合わせて
感情の流れを作り出すような歌詞、という感じでしょうか。
たとえば、"赤"という単語は、単純に色を表す言葉として用いられますが、
同時に危険なイメージを持っています。
この様な言葉の持つイメージの使い方がツボにはまりました。
昨年出した"人間プログラム"というアルバムはかなりトーンが暗いのですが、
歌詞の良いアルバムで気に入っています。
さて、このシングルは、"アカルイミライ"という映画の主題歌に採用されています。
各出演作における役柄にイマイチ差の見られない"個性派俳優"浅野忠信と、
元仮面ライダークウガのオダギリジョーが出演している映画で、監督は黒澤清。
今回の笑い所は意外にも黒澤清監督です。
もともと故伊丹十三監督の元助手や脚本などをこなしていたのですが、
「地獄の警備員」で映画監督としてデビューします。
なんでもこの「地獄の警備員」は、ジェイソンのような不死身の警備員が登場する
ホラー映画だそうです。怖いんでしょうか。ちょっと疑問です。
その後、監督作品「カリスマ」が各国の映画祭に出品され海外で高い評価を受けますが、
デビュー作は「地獄の警備員」。
更に、監督作品「cure」にて『日本サイコスリラー界の第一人者』とまで
言われるようになりますが、デビュー作は「地獄の警備員」。
そして、今回「アカルイミライ」にてメガホンを取る黒澤清監督ですが
デビュー作は「地獄の警備員」です。
THE BACK HORNの"未来"を聞いてみたい方は、
お近くのレンタルCDショップに行けば多分置いてあると思われます。
「地獄の警備員」がおいてあるかどうかは、何ともいえません。

(公開時期:2003年2月)
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