VAUX "There must be some way stop them"

今回取り上げるVAUXは元々、1997年にEIFFELという名前で結成されたバンドで、
EIFFEL時代にアルバムを1枚リリースしています。
よって、今回取り上げるアルバムがバンドとしては2枚目のアルバムになります。
なりますが名前が変わったので、2枚目のデビューアルバムな訳です。
バンド名が変わった際にメンバーチェンジがあった訳でもないので、
名前を変えた理由が良く分かりません。
メンバーは、ヴォーカル1名、ベース1名、ドラムス1名、ギター3名、
というちょっと珍しい6人編成ですが、
更に珍しい事に、EIFFEL時代はギター3名のうちグレッグ・ダニエルスさんが
ギターと照明を掛け持ちしていたようです。
どうやって掛け持ちしていたのでしょうか。ちょっと考えてみました。
ヴォーカル「あー、次の曲はxxxxxxだぁ!!」
客 「イエーー!!」
グレッグ 「やっべ、この曲オレ照明担当やん。ギター弾いてる場合ちゃうわ。」
というような、手作り感満載のほほえましいライブをやっていたのでしょうか。
あるいは。
ギター1 「おい、グレッグ。お前ギター下手やから、あんまり弾くなやぁ」
ギター2 「そうや。お前なんか、ライトでもいじっとったらええねん。」
ドラムス 「じゃ、グレッグの担当は『ギター兼照明』てしとくかぁ?」
グレッグさん「えー・・俺もちゃんとギター弾かせてぇなぁ・・」
という感じでイジメにあっていたのでしょうか。
バンド名は変えても、グレッグさんは健在である事を考えると
『ギターと照明を掛け持ち』という微妙すぎる立場が、
グレッグさん的には満更でもなかったようです。あるいはマゾだったとか。
the dillinger escape planやblood brothersとツアーに出ているバンドという事で、
変態系バンドだと思ってワクワクしながら買ってきたのですが、予想外にマトモです。
彼らとツアーを回るバンドという文脈には、若干の違和感を感じます。
その違和感を例えるなら、incubusがミクスチャーに分類されているような違和感であり、
もっと分かりやすい例にするならば、アニメ研究会に上戸彩がいるような違和感です。
上記2バンド程のエキセントリックさはなく、メロコアぐらいのヘヴィさを持ちながら、
微妙に凝ったリフやメロディを編み出しています。
似たようなバンドを挙げるとすればat the drive inが非常に近いですが、
彼らの捻った部分のみで構成されたような、なかなかの曲者バンドです。
どこかのフェスティバルに出場する機会があれば、
きっと話題になるようなブレイクの予感を感じさせる力作で、
今年買ったアルバムの中では、最もお勧めしたいバンドです。
(公開時期:2003年5月)
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