Slow Music Slow Live 05 in池上本門寺 @池上本門寺特設ステージ 2005.07.17

地元、池上本門寺でライヴがある。
奈良で幼少期を過ごし、寺好きとなってしまった俺にとって、
寺+ライヴというのは、これはもう行かずにはおれぬ。
3日間連続開催で、16日と18日はチケット代が7000円。
ただし17日のみ値段が5000円であり、しかもクラムボンが出る。
クラムボンを含めて5つもバンドが出れば、2つぐらいアタリがあって
まぁ元は取れるだろう。そんな算段をつけ2日目のみの参加を決めた。
家から近いし、雨でも降ったら帰れば良いか。
縁日にでも出かける様な、軽い気持ちでホイホイと会場へ向かった。
まずは、池上駅から徒歩10分弱で池上本門寺へ。
鎌倉時代に築かれた日蓮宗の大本山だそうである。
この寺がまた、都内にしては珍しく観光地化されていない渋い寺である。
ホームページを見たら、フラッシュで駅から寺までの順路を説明する
世慣れた様子であったので、期待していなかったのだが良い寺だ。
しかも、特設ステージを作れるだけあって敷地も広い。
浅草の浅草寺と良い勝負であろうか。残念ながら本堂は改築中でシートを被っていた。
会場の様子、その1
特設ステージは砂利敷きのスペースで、
フジロックのステージでいうとfield of heavenぐらいの広さだろうか。
全席指定席で、びっしりと椅子が並んでいる。
そして、会場後方にビール、ワイン、焼酎等のアルコール類や、
野菜の盛り合わせ、三つ葉鶏飯など、和風のご飯が売られている。
三つ葉鶏飯を食べてみたが、フェスティバルの飯には珍しく、あっさりして旨い。
寺、椅子、上手いご飯。
このキッチリと作りこまれた"スロウな感じ"は悪くないのだが、
ライヴイベントでココまでやれるものだろうか、と思っていたら
協賛に『ソトコト』の名前が。スロウ・ライフの輸入(?)元である。
もうひとつ気になったのが、『イキイキ推進委員会』なんだコレ・・
izanami
トップバッターはizanamiさんである。
ジャズ歌謡、といった感じのラウンジなんかで演奏してそうなバンド。
全体的に年齢層は高めで女性率が高い。皆さんキチンと席に座り、大人しく見ている。
俺としてはスタンディングの方が良いのだが、、
と思いつつ座って見ていたらウトウトしてしまった。
本当に何処でも寝られる体質で情けない。
会場の様子、その2
ココで椅子に座っているのに痺れを切らし、
一番後ろで立ち見する事にした。ココで、というか早くもである。
もう椅子席でライヴを楽しむのは無理かもしれぬ。
と思っていると、アナウンスと共にステージに僧衣のお坊さんが登場。
イキイキ推進委員会は、池上本門寺が率いる団体の様だ。
穏やかでありがたい説話に、暖かく沸きあがる観客。
何と言うか、どんどん"スロウな感じ"が濃ゆくなっていく。
さすがソトコト。念の入り方が呼び屋ごときとは桁違いである。
LITTLE TEMPO
2番手にLITTELE TEMPOさんが登場。
結果的に、もう一つのアタリは彼らだった。
金属製の桶の様な楽器(スティール・パン、というらしい)を叩く二人組に、
ギター、ベース、キーボード、ドラムスの6人組。
分り易く言うとダブバンドなんだが、時折ジャム・バンド風の展開もある。
スティール・パンの一人が飄々としたダフ屋風の風体だったのだが、
ユルそうな言動とは裏腹に気合の入ったオッサンで、
『暴れたい人は前へどうぞ』といい客を前に掻き集め、
『飲めばいーんじゃない?』と煽る。
この煽りをノホホンとした口調でやるので、物凄くアンバランスなんである。
梅雨明けを思わせる暑さと相俟って、ダブがとても心地よかった。
キーボードが『ハカセ』と呼ばれていたが、
先ほどスティール・パンを調べに彼らの公式サイトに行ってみたら、
なんとフィッシュ・マンズのキーボード奏者・HAKASEさんであった。
生きる伝説との邂逅に、今ごろ感動した。
会場の様子、その3
LITTLE TEMPOの終盤で気持ちよくなってしまい、調子に乗ってビールを買い、
ツマミに黒豚のウインナーでも買おうかな、と思いながら並んでいた。
客数に比べ設備が少なく、トイレ、店ともに大行列である。
書き忘れていたが、バンド間の入れ替えがロック・オデッセィでも採用されていた
ステージの後ろでセットを組み上げておく高速セットチェンジ仕様である為、
バンド間の交代はサクサクと進んでいく。コレは良い。ぜひ一般的になって欲しい。
クラムボン
さて、ステージに向かって左側にローランドのキーボード、右側にドラムセット、
中央にKORGのシーケンサー(?)と5弦ベース。
これらが向かい合うように並んだ時点で、クラムボンが登場する事に気づく。
もう出るか?と思いつつ、行列を抜けてステージ前に移動。
LITTLE TEMPOのオッサンのせいで、ステージ前もアリになってしまった事が、
開催者側には予想外であったらしく最前列には柵が無い。
ステージにへばりつく様にして客が鈴なりになり、クラムボンが登場。
どのぐらい近いかというと、メンバが普通に喋っている声が聞こえる状態だ。
ただ、アンプの射程の内側に入ったため斜め後ろから音が聞こえるという、
妙な状況での観戦となった。
サマーソニック04以来のクラムボンだが、
今回も原田郁子さんが軽く酔っている様で顔が赤い。
『可愛い!』という黄色い声(俺ではない)に、照れた様な笑顔で応える原田さん。
セットリストは過去のアルバムから4曲、新作から2曲。
今回、クラムボンを見ておいてフジではスルーの予定だったが、
フジでも見たくなる様な良いライヴであった。
double famous
俺的に原価回収が完了し、酔いも手伝って『もう帰ろうかな』と思いつつ見ていた。
初見のバンドであったが、ワールドミュージックといえば良いのだろうか。
落ち着いた雰囲気のバンドであった。
ちなみのこのとき、俺はトイレの行列に並んでいた。
軽く悶絶していたので感想もおざなりである。下の話ですまん。
無戒秀徳アコースティック&エレクトリック
解散したナンバー・ガールのヴォーカル&ギタリストの一人での活動名である。
まぁ客の上げ方も上手いし、人気もあって盛り上がっていた。
俺はナンバー・ガールの軽く歪んだメロディが好きだったのだが、
ソレはあまり感じられなかった。
アレは田渕ひさ子(現bloodthirsty butchers)のセンスだったのかなぁと思った。
little creatures
本日のイベントは、little creaturesさんの15周年記念ライヴでもあったらしい。
・・・申し訳ない、2曲目で帰った。前日のWIRE05で踊り倒した為、
足に来たんである。
帰りに、『力道山の墓所はこちら』という看板を見た。
力道山は日蓮宗であったのか。勉強になった。
『スロウな感じ』をバンドのセレクションから食べ物のメニューにまで徹底させた、
なかなか完成度の高いイベントであったが、全席椅子指定がちょっと残念だった。
自由席にして有料でゴザを貸し出したら、もっと良かったのでは無いだろうか。
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