Andrew W.K. "TheWolf"

お馬鹿すぎる立居振舞いと、今時ありえない恥ずかしい音楽性で
嘲笑と爆笑の渦を巻き起こした1stアルバムから約2年。、
Andrew W.K.さんが2枚目のアルバムをリリースしました。
土木作業員にフレディ・マーキュリーが憑依した様なノリは相変わらずですが、
前作に比べて曲構成が壮大になり、
まるで猿の血を輸血されたデフ・レパードの様な音楽性です。
ANDREW W.K.さんの偉大な点は、その並外れたお馬鹿キャラではなく
スタジアム・ロックをリバイバルさせた点であると私は思います。
『スタジアム・ロック=カッコ悪い』という図式は、
もはや史実と呼べるほどに誰もが認める所となっています。
この構図をそのままに、『カッコ悪い事をやるヤツは馬鹿』という前提と、
自らのおバカな性格をプラスして、
カッコ悪い + バカ + バカ = 大ヒット
という、ゼンジー北京の手品なみにスマートな結末を導きだしたアンドリューさん。
ともすると彼はお馬鹿なのではなく、稀代のショウマンなのかも知れません。
そういえば、ロックシーンにその名を残したショウマンには、
常識的にはヤバすぎるセンスの持ち主が沢山いました。
前述のフレディー・マーキュリーさんや、"元プリンスの人"のファッションセンスは
私のような凡人には、罰ゲームにも見えかねません。
他にもKISSにやデヴィッド・リー・ロスさんなど、スタジアムに立つ程の成功を収めた
カリスマ達には、あの場所に上っていなければ、
お巡りさんに連れて行かれそうな人が沢山いるのです。
やはり、凡人にショウマンは勤まらないと言う事なのでしょうか。
おバカという旗を掲げ、禁断の花園・スタジアムロックのど真ん中で踊り狂う。
このバカにしかできなマネに、嘲笑という形で、あるいは爆笑という形で応える。
それは人それぞれです。
しかし、アンドリューさんの大冒険を無視できなかった時点で
負けだと考えるべきでしょう。
更なるおバカの高みへと羽ばたくAndrew W.K.さんのテーマソングとして聞くならば、
このアルバムの恥ずかしい程に壮大なスケールは、ある意味で立派です。
おバカを馬鹿にせず楽しめるノリの良い人にお勧めしたいステキなアルバムです。
(公開時期:2003年9月)
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