FUJI ROCK FESTIVAL '06 @苗場スキー場 2005.07.30 (その1)

月日が経つのは早いもので、フジロックも10周年である。
いつの間にか超人気イベントになってしまい、
3日間の宿の確保もままならない内に、
3日通し券と2日目のチケットが売り切れてしまい
今年は3日目のみの参加となった。
今年は出演者がイマイチなんだよなぁ、などと通ぶった事を言いつつも、
当日は5時半起床という、仕事でも起きない時間に起きる予定を立て、
その上、楽しみ過ぎて結局4時半に起きてしまった。
10年の間に、すっかり駄目な大人になってしまったモンである。
新幹線とシャトルバスを乗り継いで、9時前に会場へ到着する。
3日目ともなると、3日通し組は疲れが出てしまうようで、
会場内は閑散とした雰囲気だ。
本日、最初の出演者であるギターウルフですら10:20開始なので、
全くもってヒマである。
ホワイトステージまで散歩したり
パンフレットと10周年記念ジッポを買ったり、
もつカレーを食ったりと、放浪と消費を繰り返しつつ時間をつぶす。
【GUITAR WOLF @ RED MARQUEE 10:20〜】
RAMONESとバイクのエンジン音を組み合わせたBGMをバックに
ドラムウルフ・トオル、2代目ベースウルフ・UG(ユージ)、
ギターウルフ・セイジが登場し、
赤いライトの中で『仁義なき戦い』をバックにビールを飲む。
もはや芸能の領域に達したかと思う程に繰り返される、
究極のガレージ・ジェット・ロックンロールだ。
活動暦19年、世界中でライヴを繰り返してきた彼らにとって、
レッドマーキーの一番手、というの不当に低い評価だと思うのだが、
『朝っぱらから、"オールナイトでぶっ飛ばせ"!!』というMCで
1曲目を弾き始めた瞬間に疑問はどうでも良くなってしまう。
曲順こそ違うものの、ドラムウルフがクシで髪を撫でつけ、
ギターウルフがマイクをヌンチャクの様に振り回し、
客をステージに引っ張り出してギターを弾かせ、
2メートル以上あるアンプによじ登って、そこから飛び降りる。
全てのパフォーマンスは、全て必然性を持つかの様に毎回繰り返され、
何度見ても、感動せずにはいられない素晴らしさだ。
【鼓童 @GREEN STAGE 11:00〜】
洋楽的な解釈をするならば、
ジャパニーズ・トライバル・パーカッション・オーケストラ、である。
ステージ中央のバカでかい太鼓が、どんな音を出すのか気になって、
本当はWHITE STAGEのenvyを見る予定だったのだが、
少しだけ鼓童も見ていくことにした。
最初は、6人がスネアぐらいの音程の太鼓を叩きながら、
列を組んでのしのしと歩き回る。
日本人にとって実に馴染み易い『祭り=ハレ』のオーラが心地よい。
派手な装束に身を包んだ兄ちゃんが登場し、陽気に口上を述べ立てる。
前々から名前を聞く鼓動だが、活動暦25年、世界63カ国で公演を行う
バリバリのライヴバンドであるらしい。
この兄ちゃんがパフォーマンスに加わった辺りから、
1MC+パーカッションという、エレクトロニカのバンドに見えてくる。
そう思ってみていると、リズムが複雑ながら根底に四つ打ちがあったり、
各メンバーが時折短く掛け声を発してアクセントをつけていたり、と
ハレのオーラとともに、実に楽しいバンドである。
envyも気になったのだが、するすると前まで行ってしまった。
デカい太鼓は叩く位置によって音が表情豊かに変わり、
本気で叩くと、低くて太い良い音の出る楽器であった。
最後は、15人が5種類ぐらいの太鼓をフルに叩きまくり
とても格好良いバンドであった。
最後まで見てから、WHITE STAGEへ移動するとenvyが少し見られた。
イチコン荘の企画で作ったレッチリTシャツを着ていたら、
友人が見つけてくれて、ISISまでしばし歓談。
【ISIS @WHITE STAGE 12:50〜】
本日の登場バンドの中ではMOGWAIの次に気になっていたISISである。
ドラムスにギターが2本、ベースにキーボード、
というシンプルなバンド形態で、ヴォーカルは典型的なデス声なのだが、
ギターはクリーントーンがメインで、
隙間の多い各パートの音がよく響く音になっている。
各パートとも、際立った個性を発揮していないにも関わらず
はっきりと音を意識させる奥深いライヴで、
事前に読んだ『音の粒子まで見えるような』という評価に納得してしまう。
メロディーにもヘヴィにも頼らず、
とにかくベタな要素を極力排除した曲構成で、
張り詰めた雰囲気をたたえて、淡々とライヴが進んでいく。
気がついたら40分のライヴが終わって、
メンバーが静かにステージを後にしていた。
1日目、2日目は曇天と雨天を繰り返す厳しい天候だったらしいが、
3日目は晴天に恵まれ、どんどん暑くなっていく。
(続く)
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