ROVO @新木場 studio coast 2006.12.3

そんなこんなでROVOである。
俺がこのバンドの名前を知った切っ掛けは、
菊地成孔のweb日記なのだが、といってもジャズバンドではない。
メンバーは、ボアダムスのギタリスト・山本精一と
渋さ知らズのヴァイオリニスト・勝井祐二を中心に構成されており
D.C.P.R.Gのドラムス、芳垣安洋も参加している。
けっきょく何系?と問われるとと答え難いところだが、
ボアダムスと渋さ知らズから等距離にある
宇宙系人力トランスバンドっつう感じだ。
予定を10分前後過ぎたオープンと同時に、
DJ QUIETSTORMがプレイしている。
初めて名前を聞くDJだが、調べたところによると
外人さんで、ヒップホップDJ兼、中目黒薬局局長兼、
LIVING LEGENDSのメンバー。らしい。
『中目黒薬局』が激しく気になる所だが、
そういう名前のレーベルであって、
決してイリーガルな『おクスリ』を売ったり打ったりしてくれる
ダーティな薬局ではないそうだ。
なかなか悪くない感じだが、最近の俺の好みが
ジャズヒップホップに偏って来ているので特に思うところは無い。
ロビーでラムコークを啜ったりしている内に1杯で完全に出来上がる。
下戸はカッコ付かんなぁ。
DJ QUIETSTORMが盛り上がってくる終盤になると、
暗闇に近いステージを数人のスタッフが忍ぶ様に動き回って、
機材の最終チェックを始めていた。
QUIETSTORMのプレイが終わって数分で、バラバラとメンバーが登場。
ROVOである。
年齢層高めのおっさんバンド、という感じだが
勝井祐二だけは理系の大学院生みたいなルックスである。
ステージの左右にドラムスを1台ずつ配置し、
中央にベーシスト、前方左右に山本精一と勝井祐二が立つ。
ベーシストは1曲の前半で長い木管楽器を吹いていた。
アレはディジュリドゥだろうか?
曲がいずれもベタな進行を排した複雑で長い曲である為、
盛り上がるまでに、通常のロックバンドでいう
2,3曲分ぐらいの時間を要するが
盛り上がってからは凄まじい高度まで上がる。
こう書くとD.C.P.R.Gに似ている様に読めるが、
D.C.P.R.Gは菊地成孔がコンダクターとして中央に陣取り、
他の13人のメンバーを、シーケンサーでも操るかの如く
鳴らしたり止めたりして、
DJ菊地成孔と人間シンセサイザーっつう感じだが、
ROVOは各々が勝手に演奏している感じだ。
もちろん、勝手に演奏している筈もなく
この複雑で長い曲をアルバム以上の完成度でビシッと弾きつつ、
各メンバーの上手なソロも入る完全なライヴバンドだ。
頭が煮え切った状態になりながら、
誰が進行を管理しているのか観察したところ、
どうやら、基本的には山本精一が仕切り、
勝井祐二がソロを引っ張った後は
原曲の進行に戻すタイミングだけ勝井祐二が決めている様だ。
MCは全て勝井祐二が喋っていたので、
この辺の役割分担はちょっと面白かった。
曲が進むにつれ、周りのお客さんがドンドンおかしくなっていく。
おかしくなるとモッシュし出す頭の悪い客は俺ばかりではなく、
四方からバカども(俺含む)が集まり、
名も知らぬドレッド頭の兄さんとハイタッチしたり、
小さな女の子に背後からタックルされたりする。
あのな、大きくても痛いモンは痛いんだぞ?
2度のアンコールを含めて合計2時間弱のライヴであったが、
あっという間に終わってしまった様に感じた。
これはもう、2月の10周年記念ライヴも行かねばなるまい。
それにしても、冬場の新木場は寒い。
あんな荒涼とした場所にライヴハウスを作った奴は誰だ。
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